お金のこと 2
教育子供同士でのお金のやり取り
ある程度大きくなってくると学校の内外で友達とのお金のやり取りが出てきます。
例えば、私立中学校では学食もあり学校の自動販売機で飲み物を買ったり、少額でも校内でお金を使うことが出てきます。その中で友達同士で「100円足りないから貸して」「今日お財布忘れたからお昼代の500円貸して」ということが出てきてしまいます。
お金のことは、まだ子供が小さいうちは小学生高学年以降、中学生以降で起こるなら、慌てて色々教えなくても大丈夫かと思いがちですが、私が感じたのは、結局小さい頃から見てきた親の金銭感覚が、思っている以上に子供に伝わっているのだなということでした。
あるお子さんにとっては、100円は返すことを忘れるくらいの小さなお金でも、あるお子さんにとっては自分が貯めたお小遣いから貸したお金で、絶対に返してほしい100円なのです。
悪気なく借りたことを忘れてしまう人はいます。それを返してと言っても「今持ってないから、ごめん、明日返す」と言われて、この繰り返しが何回かあったら貸した人は催促することを諦めてしまうということがあります。子供同士なら友人関係もありますし普段の学校生活もあり、尚更諦めやすくなります。
中学生くらいになると、このような出来事は親にはまず言いません。自分はすでに嫌な思いをしているのに、親に言ったら「貸すほうも悪い」と怒られ更に嫌な思いをする可能性が高いからです。
この話は、実際に中学生だった我が子に起こったことですが、話してくれたのは高校生になってからです。母親である私はやはり「子供同士でお金の貸し借りをするな」と我が子を叱りましたが、100円が足りなくて困っている友達を目の前にして、貸さない選択肢はあるのだろうかとも思いました。
これを防止するのは、世の中の人が様々な価値観で生きていることを大前提に、やはりお金のことを親子で話す機会を持つことが大事だということです。
キャッシュレス化が進んだ時代だからこそお金の話
お金は稼がないと手元にはないことをわかっていない子供は多いです。お父さん、お母さんが働いてくれるからご飯が食べられる、この洋服を買ってもらえた、このゲームが家にある、ということをわかっているようで、わかっていないのです。
そして、キャッシュレス化が進んだことでますますお金の価値がわからなくなっている子供は多くなっています。最近のおままごと遊びでは「支払いはカードで」と言う子が多いそうです。
小学生になったら、機会を見つけて親子でお金のことを話す機会を作ってみてはいかがでしょうか。